冬のビジネスにちょうどいい“攻めすぎない”オーダースーツの選び方

こんにちは、レディースフィッターの仲村です
さて、、冬のビジネスは「スーツで差がつく季節」です

ちゃんとして見える人は、冬の一着を持っている

冬はニットやコートで身体のラインが隠れる季節。
つい「寒くないこと」を最優先にしてしまいがちですが、
実は、ビジネスシーンで周りと差がつきやすいのも冬です。

たとえば、こんなスーツスタイルに心当たりはありませんか？

なんとなく毎年同じネイビーの既製スーツを着まわしている
パンツのセンタープレスがすぐに消えてしまう
コートの中でスーツがゴワついて、動きづらい
体型が変わって「昔買ったスーツ」がしっくりこない

こういった「ちょっとした違和感」は、
自分では慣れてしまっていても、実は相手の目にははっきり映っています。

冬こそ、「ちゃんとして見える人」になれるチャンスの季節。
そこで頼りになるのが、体型や仕事のスタイルに合わせて仕立てる
冬仕様のオーダースーツです。

福岡・博多、久留米でオーダースーツをお仕立てしている
VITA DESIGNでも、毎年秋冬になると
「今年こそ、しっかりした一着を作りたい」
というご相談がぐっと増えます。

冬用オーダースーツのポイント①

まずは「生地選び」で暖かさと雰囲気が決まる

冬のスーツでいちばん大事なのは、なんといっても生地。
見た目の高級感だけでなく、着たときの暖かさや動きやすさにも直結します。

◆ 生地の「目付（めつけ）」とは？

スーツ生地には「目付（めつけ）」と呼ばれる重さの目安があります。
これは1メートルあたり何グラムかを示した数字で、
重くなるほど、しっかり・あたたかい生地になります。

目付 250g-260g 前後：オールシーズン向け
目付 270〜300g 前後：福岡の冬にちょうどいい「冬用スーツ」ゾーン
それ以上：真冬の冷えが気になる方、コートをあまり着ない方におすすめ

「分厚い＝暑くて着にくい」というイメージがあるかもしれませんが、
適度な重さのある生地は、シルエットがきれいに落ちてくれるので、
立ち姿も座り姿も、ぐっと大人っぽく見えます。

◆ 素材の違いで変わる“仕事向き”加減

冬スーツで人気なのは、やっぱり**ウール（毛）**がメインの生地です。

ウール100％
シワになりにくく、復元力が高い王道素材。
きちんと感を重視するビジネスパーソンにぴったり。
ウール＋ポリエステル混紡
耐久性・コスパ重視の方に人気。
「毎日ガシガシ着る営業さん」「出張が多い方」に選ばれています。
フランネル（起毛生地）
表面がうっすら起毛していて、見た目も着心地も柔らかく、
冬らしい季節感が出る人気素材。
「少しおしゃれに見せたい」「休日ジャケットとしても着たい」
という方にもおすすめです。

VITA DESIGNでは、
仕事の内容・通勤スタイル・寒がり度合い・ご予算などを伺いながら、
生地見本帳を一緒にめくりつつ、
「これなら長く使えて、今の働き方にも合う」
という生地を一緒に選んでいきます。

冬用オーダースーツのポイント②

「色」と「柄」は少しだけ季節感をプラス

次に大事なのが、色と柄選び。
冬だからといって、真っ黒やダークカラー一辺倒になりすぎると、
どうしても重たく暗い印象になってしまいます。

◆ まずは外せない定番カラー

ネイビー無地
爽やかさ・清潔感・信頼感。
初めてのオーダースーツでも失敗しにくい万能カラーです。
チャコールグレー無地
落ち着き・品格・大人っぽさ。
管理職の方や、年齢を重ねた男性にもよく似合います。

どちらもビジネスシーンで使いやすく、
「1着目」「2着目」に選ばれることが多い色です。

◆ 冬にこそおすすめしたい“ほんの少しの変化”

同じネイビーやグレーでも、
織り方や柄の入り方で印象がぐっと変わります。

ネイビー×控えめなチョークストライプ
線が太すぎず、色のコントラストが強すぎないストライプなら、
カチッとした印象はそのままに、スタイルアップ効果も期待できます。
グレー×うっすらヘリンボーン柄
遠目には無地に見えつつ、近くで見ると表情のある生地。
季節感と上品さを両立できる、冬のおすすめ定番です。

職場の雰囲気やお客様層によって、
「ここまではOK」「これ以上は少し派手かも？」というラインも変わります。
VITA DESIGNでは、
「職場のドレスコード」と「自分らしさ」のちょうどいいバランスを
一緒に探していきます。

冬用オーダースーツのポイント③

シルエットは「細すぎない」が正解

オーダースーツというと、
「とにかくピタッとした細身シルエット」
をイメージされる方も多いのですが、
冬はインナーにシャツ＋ニットを着る方も多く、
細身すぎると逆に動きにくく、疲れの原因にもなります。

◆ ジャケットのフィット感

肩先：自分の肩より1〜2mm程度外に出るくらいが自然でキレイ
胸まわり：こぶし1個までは入らないくらいの適度なゆとり
腕まわり：シャツだけの日も、ニットを重ねる日もストレスなく動けるか

腕をぐるっと回したり、
デスクワークの姿勢をしてもらったりしながら、
「格好良さ」と「動きやすさ」の両立をチェックしていきます。

◆ パンツのシルエット

ウエスト：ベルトに頼らなくても落ちてこないフィット感
ヒップ・太もも：座ったときにピチピチにならない、適度な余裕
裾幅：革靴やブーツとのバランスを見て決める

とくに冬は、靴も少しボリュームのあるものを履く方が増えるので、
裾幅や丈のバランスが重要です。
VITA DESIGNでは、当日履いてこられた靴との相性も見ながら、
トータルでバランスのいいラインをご提案しています。

冬は「コートとの相性」もセットで考える

冬スーツを作るなら、ぜひ一緒に考えたいのがコートとのバランスです。

「今持っているコートの中で、スーツがいつもゴワつく」
「肩まわりがパツパツで、腕が上げづらい」
「コートを脱いだ瞬間、スーツのシワが気になる」

そんなお悩みも、スーツのサイズバランスを整えることで解決できる場合があります。

◆ コート別・スーツとの相性

チェスターコート
すっきりしたシルエットのスーツと好相性。
細身〜標準シルエットのスーツに合わせると、きれいな縦長ラインが出ます。
ステンカラーコート
程よくゆとりのあるスーツにも合わせやすい万能タイプ。
ビジネスとカジュアルの両方で使いたい方にぴったり。
ダウンコート
通勤時の寒さ対策に欠かせない方も多いですよね。
スーツ側を細くしすぎると、着膨れして見えたり、
逆に動きにくくなったりするので、腕まわりや肩まわりに
「ちょうどいい余裕」を持たせることが大切です。

VITA DESIGNでは、
「今お持ちのコートに合うスーツがほしい」
「コートもスーツもトータルで新調したい」
といったご相談も多くいただきます。

実物のコートをお持ちいただくのはもちろん、
お写真だけでも十分ご提案できますので、
お気軽にご相談ください。

はじめてでも安心のオーダーの流れ

福岡・博多／久留米 VITA DESIGN の場合

オーダースーツは、
「敷居が高そう」「おしゃれじゃないと行きづらい」
と感じている方も多いのですが、
実際には、スーツに悩んでいる“普通のビジネスパーソン”のための場所です。

VITA DESIGNの基本的な流れをご紹介します。

カウンセリング
お仕事の内容、通勤手段、スーツを着る頻度、
好き・苦手なテイストなどを丁寧にお伺いします。
「とにかく楽に着たい」「営業先で信頼感がほしい」など、
ざっくりしたイメージでも大丈夫です。
生地・デザイン選び
生地見本帳を見ながら、色・柄・素材感を一緒に選んでいきます。
ボタン・裏地・ステッチ・ポケットの形なども、
ご希望に合わせて細かくカスタマイズが可能です。
採寸＆体型チェック
肩の傾き、猫背気味かどうか、O脚ぎみかどうかなど、
既製スーツでは拾いきれない“体型のクセ”も確認しながら採寸します。
デザイン最終確認・ご注文
お見積り金額やおおよその納期をご説明し、
ご納得いただいてから正式なご注文となります。
ご試着・微調整
スーツが仕上がったら、実際に着ていただき、
着用感やシルエットを一緒にチェック。
必要であれば細かな微調整も行います。