こんにちは、レディースフィッターの仲村です
せっかくオーダーしたのにもうクタクタ・・・
クリーニングにも頻繁にだしてるのになー・・・
なんてお悩みありませんか!?
「スーツって、気づいたらテカってる」
「肘やお尻だけ白っぽい」
「なんか型が崩れて、かっこよく見えない」
こういう“あるある”、実は着方よりも「脱いだあと」で決まります。
スーツは一日着るだけで、目に見えないところで
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湿気(汗・外気)を含み
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生地が引っ張られ
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シワが入り
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ホコリや皮脂が付着し
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匂いが乗ります
つまり、脱いだ直後のスーツは“疲れている状態”。
ここで雑に扱うと、疲れが残ったまま次の日を迎えてしまい、テカり・型崩れ・劣化が一気に進みます。
逆に言えば、帰宅後にたった5分だけケアをすると、
スーツは驚くほど長持ちします。
「高いクリーニングに出さないと…」ではなく、まずは日々の回復が最優先。
今日は、専門店目線で“本当に効く”手順をまとめます。
道具は最小限。できるところからでOKです。
そもそもスーツは「洗う服」じゃなく「休ませる服」
ウール素材は、湿気を含んだり放出したりする性質があります。
そして、ある程度のシワは時間と湿気で“戻る力”がある。
だから、スーツに必要なのは
「毎回きれいに洗う」よりも
“回復させる時間を作ること”。
この考え方を知ってるだけで、スーツの寿命は伸びます。
まず結論:帰宅後はこの順番がすべて
やることはシンプル。順番が大事です。
1)ポケットを空にする(そもそも物を入れない)
2)軽く振ってホコリを落とす
3)ブラッシング
4)風を通す(陰干し)
5)正しい(方に厚みのある)ハンガーに掛ける
これで、スーツは翌日に“回復した状態”に近づきます。
スーツの寿命を2倍にする「着たあと5分ルーティン」
0分:脱いだら“椅子に掛けない”を徹底
ついやりがちですが、椅子の背に掛けると
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肩がつぶれる
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背中がヨレる
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湿気が抜けない
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匂いがこもる
結果、型崩れが早い。
帰宅したらまずはハンガーへ。これがスタートです。
1分:ポケットの中を空にする(ここ超重要)
財布、鍵、名刺入れ、レシート、スマホ。
入れっぱなしは、型崩れの原因No.1です。
特に負担がかかりやすいのは
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ジャケットの内ポケット
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胸ポケット
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パンツの後ろポケット
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パンツの前ポケット
ポケットに物が入ったままだと、生地が引っ張られて“伸び癖”になります。
「なんかジャケットが歪む」「片側だけ落ちる」っていう悩みは、だいたいここが原因。
帰宅後の1分で、未来の自分を助けられます。
1分:スーツを軽く“振って”ホコリを落とす
ブラシがない人ほど、ここはやってほしい。
ハンガーに掛ける前に、軽く数回、パタパタと振るだけでOK。
表面のホコリ・花粉・砂埃が落ちやすくなります。
「ホコリなんて気にしてない」って思うかもしれませんが、
ホコリ+皮脂+湿気が混ざると、繊維に定着しやすくなって、
結果的にテカり・くすみ・毛羽立ちにつながります。
2分:ブラッシング(やるならここだけで十分)
専用の洋服ブラシがあればベスト。
なければ、まずは家にあるブラシからでもOKです(できれば硬すぎないもの)。
ポイントは3つだけ。
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強くこすらない(撫でる感じ)
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上から下へ(毛並みに沿って)
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襟→肩→胸→袖→背中→パンツの順
特に汚れが溜まりやすいのは
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襟(皮脂)
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袖口(手汗)
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膝裏・お尻(摩擦)
ブラッシングの目的は“磨く”ことじゃなく、
汚れを定着させないこと。
これができると、クリーニング頻度も下がり、生地が痩せにくくなります。
1分:風を通す(陰干しが最強)
汗をかいた日ほど効果が出ます。
やり方は簡単。
ハンガーに掛けたスーツを、風が通る場所に置いておくだけ。
30分でも違いますし、できれば一晩が理想。
注意点はこれだけ。
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直射日光はNG(色褪せ・乾燥しすぎ)
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暖房の真前は避ける(急乾燥で生地が硬くなることも)
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消臭スプレーは“近距離で連射しない”(輪ジミの原因)
消臭スプレーを使うなら、
距離を取って、軽く一吹き。
「とりあえず大量に」だけは避けるのが安全です。
30秒:正しいハンガーに掛ける(コスパ最強ポイント)
ここは、道具で差が出ます。
理想は
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肩が厚め(立体)のハンガー
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ジャケットの肩が自然に乗るもの
薄い針金ハンガーは、肩がつぶれて型崩れが早いです。
スーツの印象は“肩”で決まるので、ここが崩れると一気に古く見えます。
パンツは
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二つ折りでバーに掛ける
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クリップで吊るす
どちらでもOK。
できれば、パンツも“休ませる”。
これがシワの戻りと清潔感に直結します。
クリーニングの細いハンガーにかけるの厳禁!
+1分の“余裕がある日”メニュー
(やるとさらに伸びる)
シワが気になる日は「霧吹き→放置」が最強
アイロンが苦手な人でもできる裏技です。
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霧吹きを軽く(かけすぎ注意)
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ハンガーに掛ける
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風通しの良い場所で放置
ウールは湿気で戻る性質があるので、翌朝ラクになることが多いです。
※輪ジミが心配な方は、目立たないところで試すか、距離を取ってほんの少しだけ。
またはスチーマーの蒸気を当てるだけでもOK!
寿命が縮むNG習慣(ここだけは避けたい)
やりがちだけど、劣化が早まるものをまとめます。
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同じスーツを連続で着る(回復できない)
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ポケットに物を入れっぱなし
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椅子に掛けっぱなし
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近距離で消臭スプレーを連射
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何でもかんでも頻繁にクリーニング
特に最後。
クリーニングは確かにキレイになりますが、回数が増えるほど生地は痩せやすい。
目安としては
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汚した
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汗が強い日が続いた
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季節の終わり(仕舞い洗い)
など“必要な時だけ”で十分です。
よくある質問:結局、何着あればいい?
理想は3着以上でローテーション。
1着を毎日着ると、回復する時間がなく、テカり・型崩れが早いです。
「2着目はまだ早いかな…」と思っても、
結果的に1着目が長持ち=安くつくことが多い。
スーツは“消耗品”じゃなく、“育てる道具”に近いです。
まとめ:今日からこれだけでOK
帰宅後5分で十分。
1)ポケットを空にする
2)軽く振る
3)ブラッシング(できれば)
4)風を通す
5)厚めハンガーに掛ける
この5分が、スーツの印象と寿命を変えます。
そして、翌朝のあなたをラクにします。
最後に:もし“違和感”が出てきたら
「肩が落ちてきた」
「背中のシワが取れない」
「パンツだけ先に傷む」
こういう時は、扱いだけじゃなく、サイズのズレが原因のこともあります。
体型は少しずつ変わりますし、着方の癖も出ます。
スーツは“合っているだけでかっこいい”服なので、
ズレたまま着続けると、ケアしても限界が来やすい。
VITA DESIGNでは、お手持ちのスーツも含めて
「直すべきところ」と「まだいけるところ」を整理して、
無駄なく“長くかっこよく着る”提案もできます。
気になる方は、相談だけでも大丈夫です。
完全予約制で、短時間でもしっかり見させていただきます。
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