こんにちはレディースフィッターの仲村です
最近お問い合わせいただくことが多いイギリススーツとイタリアスーツの違いについて
ご紹介いたします。
デザインやシルエット、構造において特徴的です。以下に主な違いをまとめました。
1. シルエットとスタイル
- イギリススーツ
- クラシックで構築的なシルエットが特徴。
- 肩のラインはしっかりとしており、ウエスト部分が絞られている。
- タイトフィットで、ボクシーな形状が強調されることが多い。
- 全体的にフォーマルで、洗練された雰囲気を持つ。
- イタリアスーツ
- よりリラックスしたフィット感で、軽快さが特徴。
- 肩は自然なラインで、パッドが少なく柔らかい印象。
- ウエストの絞りが少なく、動きやすさを重視。
- エレガントで華やかなシルエットが多い。
2. 構造
- イギリススーツ
- 構築的でしっかりとした仕立てが特徴。
- 厚めの生地やキャンバス(芯地)を使用しており、耐久性が高い。
- 伝統的なテーラードスタイルで、身体にフィットしつつも頑丈。
- イタリアスーツ
- 軽い構造で、芯地も薄く柔らかい素材が使用される。
- 柔らかい生地を使い、着心地の良さを重視。
- 特にナポリ仕立てはアンコンストラクテッド(非構築)のスタイルで知られている。
3. ラペルやデザインのディテール
- イギリススーツ
- ノッチドラペル(角がついたラペル)が多い。
- ダブルベント(背中に2つの切れ込み)が一般的。
- 細かなディテールにこだわり、伝統的なテーラリングが重視される。
- イタリアスーツ
- ピークドラペル(尖ったラペル)や広めのラペルが好まれる。
- サイドベンツまたはベントなし(背中に切れ込みがないデザイン)のものもある。
- ファッション性が高く、モダンなデザインが多い。
4. 生地
- イギリススーツ
- 厚手のウールやフランネルなど、寒冷な気候に適した生地が多い。
- ツイードやグレンチェックなど、伝統的なパターンもよく使われる。
- イタリアスーツ
- 軽いウールやリネン、コットンなど、通気性の良い生地が多い。
- より光沢感があり、軽快で涼しい素材を使用。
5. 全体的な雰囲気
- イギリススーツ
- よりフォーマルで、ビジネスや公式な場に適したスタイル。
- クラシックで伝統を重んじる雰囲気。
- イタリアスーツ
- よりカジュアルで、スタイリッシュなシーンにも適応。
- ファッション性が強く、エレガントで自由な印象。
このように、イギリススーツは伝統的でフォーマルな印象を持ち、イタリアスーツは軽やかでエレガントな印象を与えることが多いです
店頭ではブリティッシュスーツまたはイタリアスーツを展示しております
ぜひ一度違いを体感してみてください