Harris Tweed ／オーダースーツ福岡／VITA DESIGN福岡　久留米

こんにちはレディースフィッターの仲村です
あと数ヶ月で冬の季節がやってきます
秋冬に定番で人気なハリスツイードをご紹介致します

ハリスツイード（Harris Tweed）は、スコットランドのハリス島を中心に製造される伝統的なウール生地で、その歴史と特徴は非常に独特です

ハリスツイードの歴史

ハリスツイードの歴史は19世紀にさかのぼります。スコットランドのヘブリディーズ諸島に属するハリス島やルイス島などで、地元の人々が家畜の羊毛を用いて手織りの生地を製造していたのが始まりです。特に19世紀中頃、貴族の夫人であったキャサリン・ハンバーリィ夫人が地元の織物に注目し、イギリス全土に広めたことがきっかけで、ハリスツイードは徐々に高級素材として認知されていきました。

1911年には「ハリスツイード協会」が設立され、ハリスツイードの品質と正統性を守るための基準が定められました。この協会は現在も存在し、「ハリスツイード」の名称が使えるのは、協会の厳しい基準を満たした製品のみとされています。ハリスツイードは今でも手織りで製造されており、その製造工程は伝統的な手法を守り続けています。

生地の特徴

手織り: ハリスツイードは必ず職人の手で織られています。これは機械生産の大量生産品とは異なり、手作業によるぬくもりや独特の風合いが感じられる点です。各職人の技術によって微妙な違いが生まれ、それが魅力となっています。
100%ピュアウール: ハリスツイードは、島内で育てられた羊のピュアウールが使用されています。羊毛は特有の保温性と耐久性を持ち、寒冷地での使用に非常に適しています。
耐久性: ハリスツイードは非常に丈夫で長持ちする生地として知られています。自然の素材でありながら、風や水に強く、長期間にわたって使用することができます。
独特の色合い: ハリスツイードの色彩は、スコットランドの自然環境からインスピレーションを受けており、草原、海、山々などを連想させる深い色合いが特徴です。染料には自然由来のものも使用されており、ナチュラルな風合いが生地に表れています。
保温性と通気性: 羊毛はもともと保温性が高いですが、ハリスツイードは密に織られているため、特に寒冷な環境での保温効果が高いです。一方で、ウール特有の通気性もあるため、湿気を適度に逃がすことができ、蒸れにくいという特徴もあります。