春夏スーツの準備は“冬”に始まる／オーダースーツ 福岡／VITA DESIGN 博多　久留米

こんにちは、レディースフィッターの仲村です
さて、ようやく冬支度を始められられている頃かとおもいます。
すこし早いですが、春に差がつく、オーダースーツの賢い段取りをご紹介。
冬の空気がまだ残る1月。
街を歩けば、コートの襟を立てて歩く人々の姿が目立ちます。
そんな季節に「春になったらスーツを新調しようかな」と思う方も多いはず。

でも実は、春に“最高の一着”を着こなしたいなら、動き出しは冬が正解です。
なぜなら、オーダースーツには仕立て納期があり、さらにこの時期こそ春夏の新作生地が入荷するタイミングだから。

この記事では、「なぜ冬に準備するのがいいのか？」
「どんな生地・スタイルが春夏におすすめなのか？」
を、仕立て専門店ならではの視点でお伝えします。

春の装いを“冬から”準備する理由

オーダースーツは、ご注文からお渡しまでおおよそ3〜5週間ほどかかります。
「3月の入社式や新生活に合わせてスーツを仕立てたい」と思ったとき、2月後半に慌ててしまう方も少なくありません。

特に2月〜3月は、

• 成人式や卒業式、入社式のご予約が集中

• 人気生地やサイズ補正枠が埋まりやすい
  という繁忙期。

そのため、ゆとりをもって1月中旬〜2月上旬に採寸しておくと、
生地選びからフィッティングまで余裕をもって楽しめます。

💡 ポイント：
「着る時期」から逆算して、“1ヶ月前”には仕立てをスタートさせるのがおすすめです。

春夏スーツを仕立てる前に考えたい「3つのこと」

1. 気温の変化に合った“軽さ”を選ぶ

春夏シーズンのスーツで最も大切なのは通気性と軽やかさ。
定番の「トロピカルウール」や、シャリ感のある「モヘア混」は、汗ばむ季節にも快適。
リネンブレンドの生地なら、少しカジュアルな抜け感を出せます。

2. ジャケット単品でも映える色・柄を選ぶ

春は、ジャケットを単品使いする機会も増える季節。
ネイビー・ライトグレー・ベージュなど、明るめのトーンが人気です。
柄は控えめなチェックやウインドペンが◎。
光の当たり方で表情が変わる生地を選ぶと、より季節感が出ます。

3. 裏地やボタンで“軽やかさ”を演出する

裏地を背抜き仕様にしたり、白蝶貝などのボタンでアクセントを加えたり。
「軽さを感じるデザイン」が、春夏スーツの仕上がりを一段上げてくれます。

実は“冬”が狙い目。春夏生地が入荷するタイミング

各ブランドの春夏生地は、1月〜2月にかけて一斉に入荷します。
つまり、この時期は「新作の中から選べる」絶好のチャンス。

特に人気の高いブランド
Loro Piana（ロロ・ピアーナ）
DORMEUIL（ドーメル）
CANONICO（カノニコ）などは、早期に完売することもしばしば。

冬のうちにご来店いただくと、
仕立ての相談をゆっくりできるうえに、選択肢もぐっと広がります。

春に最高の一着を着るための理想スケジュール

⏰「間に合わせる」ではなく、「余裕をもって楽しむ」——
それが、オーダーならではの贅沢です。

春に人気のスタイル3選

① ライトグレー×無地

やわらかくクリーンな印象で、春の光によく映える。
初めてのオーダーにもおすすめの万能カラー。

② ネイビー×チェック

定番のネイビーに、控えめなチェックを加えることで個性を演出。
オン・オフどちらでも使える“働く大人”の定番。

③ ベージュ×アンコン仕立て

肩パッドを省いた軽い仕立て。
休日や出張でも動きやすく、上品なリラックス感を出せます。

🌸 春のキーワードは「軽さ」「清潔感」「柔らかさ」。
トレンドよりも“長く着られる上質感”を意識すると、何年先でも活躍します。

“冬に動く人”だけが知っている、オーダーの醍醐味

春の空気を感じるころ、
周りが「スーツを買いに行かなきゃ」と焦り始めるタイミングで、
あなたはすでに袖を通している。

生地の選定からボタンのひとつまで、
時間をかけて選んだ一着は、着るたびに愛着が増していきます。

“冬に動く人”だけが味わえる、
その余裕と完成度こそが、オーダースーツの真価です。

【まとめ】

春に“最高のスーツ”を着たいなら、準備は冬から。
生地の選択肢も豊富で、仕立ての余裕もあり、
なにより「じっくり選ぶ時間」があるのが最大のメリットです。

VITA DESIGNでは、この冬も「次の季節を見据えた仕立て」をご提案しています。
春の始まりに、自分らしさを纏える一着を。
あなたの新しい季節が、心地よく始まりますように。

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