英国ケンブリッジ大学のボート部のユニフォームから生まれたブレザーBlazer
ブレザーの起源は諸説あるが、ケンブリッジ大学のボート部の選手たちが着用していた、燃えるような真紅のユニフォームが「炎」のように鮮やかだったことから「炎」(Blaze)が転じて「Blazer」(ブレザー)になった説と、大英帝国の軍艦「ブレザー号」の乗務員が着ていた紺のサージのジャケットから名付けられた説と二説ある。
ジャケットと混同しがちだが、ブレザーはジャケットの中の1アイテムであり、金属(メタル)又は会のボタンがついているのが特徴。
イギリスのケンブリッジやオックスフォードのあたりを歩くと、50~60代の紳士が濃紺のブレザーを着ているのをよく見かける。
トラウザーズはグレーのフランネルで、黒いストレート・チップのオックスフォード・シューズを履き、襟元はクラブタイといういでたちだ。
ブレザーというと、どうも若者のファッションと捉えがちであるが、イギリスでは教養を身に着けた大人の基本的な服装なのだ。ビジネススタイルから、スポーティースタイルに至るまで、幅広いフィールドで着ることができる。
これぞ男のスタンダードアイテムと呼ぶにふさわしい一着だ。