こんにちは、レディースフィッターの仲村です
英国クラシックvs イタリアモダン
どちらがあなた向き?福岡で楽しむオーダースーツの流儀ということで
blogを書きたいと思います。
オーダースーツ と調べるとイタリア・イギリスとよく目にしますよね
では一体何が違うのか?とご質問いただきます。
はじめに|“スタイル”で選ぶオーダースーツの時代
スーツを選ぶとき、何を基準にしていますか?
「サイズが合うこと」「生地の上質さ」「価格」は、もちろん大切ですが
本当に“似合う”スーツを見つけるために欠かせないのが、スタイルの方向性です。
世界には大きく分けて二つの流れがあります。
一つは構築的で威厳ある英国クラシックスタイル。
もう一つは軽やかで柔らかなイタリアモダンスタイル。
福岡・博多でも、ビジネスやフォーマルシーンを問わず
「どちらのテイストを選ぶか」で印象は大きく変わります。
今回はそれぞれの特徴と、VITA DESIGNが提案する“あなたに似合う方向性”を解説します。
■ 英国クラシックとは|品格と構築美のスーツ
1. 背筋が伸びる「構築的シルエット」
英国クラシック最大の特徴は、立体的なフォルム。
肩にはしっかりとしたパッドが入り、胸元には厚みのあるキャンバス構造。
着た瞬間、背筋が自然と伸びるような“鎧(よろい)”のようなスーツです。
代表的なスタイルは「サヴィル・ロウ(Savile Row)」。
ロンドンの名門テーラー街として知られ、王室御用達ブランドも数多く存在します。
特徴的なのは、ウエストを絞りながらも力強いショルダーライン。
まさに「威厳」と「格式」を表すデザインです。
2. 生地の重厚感と耐久性
英国の気候は冷涼で湿気が多いため、
目の詰まった厚手のウール生地が伝統的。
フランネル、ツイード、ホップサックなど、
重みとコシのある素材が多く使われます。
これにより、仕立て映えと耐久性が抜群。
日常使いでも型崩れしにくく、長く愛用できるのが魅力です。
3. 英国スタイルが似合うのはこんな人
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姿勢が良く、クラシカルな印象を与えたい方
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ビジネスで“信頼感”や“落ち着き”を重視する方
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長く着られる、伝統的なスーツを求める方
■ イタリアモダンとは|軽やかで艶のあるスーツ
1. “軽快さ”と“しなやかさ”の融合
一方で、イタリアモダンは真逆のアプローチ。
柔らかく、軽やかで、自然体な着心地が魅力です。
肩パッドを最小限にし、胸の芯地も薄く、
「まるでシャツのようなスーツ」と表現されるほど。
代表的なのがナポリ仕立て(Neapolitan Style)。
ナポリのテーラーたちは、南イタリアの陽気な気候に合わせ、
スーツを“軽装”として進化させました。
その結果生まれたのが、アンコン(unconstructed)=非構築的スーツです。
2. イタリアらしい色気と遊び心
英国が「厳格」なら、イタリアは「艶っぽさ」。
ライトグレー、ベージュ、ネイビー、バーガンディなど、
色使いに豊かさがあり、柔らかなウールやシルク混素材が多用されます。
また、ラペル(襟)のカーブやパンツのテーパードも
美しく、どこか余裕を感じさせるラインが特徴。
まさに“着る芸術”ともいえる美学が息づいています。
3. イタリアスタイルが似合うのはこんな人
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柔らかく華やかな印象を求める方
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ビジネスでもファッション性を大切にしたい方
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休日もスーツを楽しみたい、感性派の方
■ 英国 vs イタリア|違いを比べてみよう
| 比較項目 | 英国クラシック | イタリアモダン |
|---|---|---|
| シルエット | 構築的で直線的 | 柔らかく曲線的 |
| 肩の作り | しっかりパッド入り | 自然な肩ライン(ナポリ袖など) |
| 生地 | 厚くてハリのあるウール | 軽くて柔らかいウール・シルク混 |
| 印象 | 威厳・格式・信頼感 | 艶・洒落感・軽快さ |
| 着心地 | 重厚で安定感あり | 軽くてリラックス感あり |
どちらが優れているというより、
自分の性格・体型・シーンによって最適解が変わります。
■ 体型・性格別おすすめ診断
英国クラシックが向く人
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肩幅が広めでがっしり体型
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無駄のない直線的なフォルムが好き
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“信頼される存在感”を演出したい
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スーツ=戦闘服だと思っている
イタリアモダンが向く人
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体型が細身〜標準で、肩がなだらか
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柔らかい雰囲気・親しみやすさを重視
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オフでもスーツを楽しみたい
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ファッション感度が高く、軽快な装いが好き
■ 福岡で人気の傾向
福岡のビジネス街では、
近年はイタリアモダン寄りの軽やかスーツが人気。
特に30〜40代の経営者層や営業職では、
「信頼感+柔らかさ」を両立できるスタイルが好まれます。
一方で、士業・管理職・公務系の方には、
やはり英国クラシックの重厚感が根強い人気。
「ここぞという場面では英国調で引き締める」
そんな“使い分けスタイル”も増えています。
■ VITA DESIGNが提案する「ハイブリッド・スタイル」
VITA DESIGNでは、英国とイタリアの両方のエッセンスを取り入れ、
お客様のライフスタイルに合わせた“福岡流オーダースーツ”を提案しています。
たとえば
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肩まわりはナポリ仕立てで軽く、胸のラインは英国的に立体的
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英国生地(ホーランド&シェリーやフォックス)× イタリアンデザイン
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仕事ではクラシック、休日はジャケット単品でモダンに
一着のスーツに、二つの世界観を融合させる。
それが、現代のオーダースーツの新しい形です。
■ スタイリング例
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英国クラシック派:
濃紺のスリーピースにバーガンディのネクタイ、黒のストレートチップ。
→ 威厳と知性を演出。 -
イタリアモダン派:
ベージュのダブルジャケットに白シャツ、ブラウンスエードローファー。
→ 軽やかで洒脱な雰囲気に。
■ まとめ|“自分らしい一着”を仕立てよう
スーツは単なる衣服ではなく、
その人の人生観や価値観を映す鏡です。
「格式を重んじる英国クラシック」
「軽やかで自由なイタリアモダン」
どちらを選んでも正解。大切なのは、
“自分がどんな印象を与えたいか”という視点です。
VITA DESIGNでは、お客様一人ひとりの目的・体型・職業に合わせて
最適なスタイルを提案しています。
試着時に「自然と背筋が伸びる」か、「肩の力が抜ける」か
その感覚が、あなたに似合う方向性のヒントです。
■ 最後に|福岡でオーダースーツを楽しむなら
秋冬にかけて、英国・イタリア両スタイルを楽しめる季節。
クラシックとモダン、どちらも体感してみてください。
▼オーダースーツのご予約・お問い合わせ▼
VITA DESIGN 福岡店
〒812-0016
福岡県福岡市博多区博多駅南4-19-5 山王マンション102
TEL:092-409-3566
HP:http://vita-design.jp
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