失敗しないオーダースーツの「お店選び」と「流れ」／オーダースーツ福岡／VITA DESIGN 博多　久留米

こんにちはレディースフィッター仲村です
12月に入り来年のご自身の結婚式用のスーツや
新しいビジネス用のスーツの新調でお問い合わせが増えてきました。
はじめてでも安心して任せられるお店の見分け方ってありますか？
とたまにご質問頂きます・・
「オーダースーツが気になるけれど、どこのお店を選べばいいのかわからない」
「仕上がりがイメージと違ったらどうしよう…」

はじめてオーダースーツを作るとき、
いちばん大事なのは**“どの生地を選ぶか”よりも“どのお店で作るか”**です。

同じ価格帯・同じような生地を選んでも、
ヒアリングの丁寧さ、採寸の精度、提案力、アフターケアによって
仕上がりの満足度が大きく変わってきます。
今回は、

オーダースーツのお店選びで見るべきポイント
実際に来店してから仕上がりまでの流れ

を、初めての方にもわかりやすくまとめていきます。

1. なぜ「お店選び」がそんなに大事なのか？

① オーダースーツは“人”で決まる

オーダースーツは、ただの「モノ」ではなく、
あなたと職人（フィッター・スタイリスト）との共同作業です。

どんな場面で着るのか
どんな印象を与えたいのか
体型の悩みはどこか
予算はどのくらいか

これらをしっかり聞き取り、形にしてくれる「人」がいるかどうかで、
同じ価格帯でも仕上がりはまったく違ってきます。

② “高い＝必ず良い”ではない世界

オーダースーツは価格帯も広く、いろんなお店さんがあります。
4〜5万円台から、数十万円のものまでさまざまです。

ただし大切なのは「価格と仕上がり、提案内容が自分に合っているか」であって、
高ければ必ず満足できるわけではありません。

話をきちんと聞いてくれるか
ライフスタイルや仕事の内容を理解したうえで提案してくれるか
メリットだけでなく、デメリットも正直に伝えてくれるか

こうした“人としての誠実さ”も、お店選びの重要なポイントです。

2. オーダースーツのお店選びで見るべき5つのポイント

① カウンセリングが丁寧かどうか

最初のヒアリングで、

着用シーン（仕事・フォーマル・パーティーなど）
季節感
なりたいイメージ（信頼感・若々しさ・ラグジュアリーなど）
予算

このあたりをしっかり聞き出してくれるかどうかは、とても大切です。

いきなり
「この生地がおすすめですよ」「このラインが人気です」
と、生地見本だけをずらっと見せてくるお店は、
“あなたに合わせる”というより“売りたいものを出している”可能性も。

逆に、

「普段はどんな服装が多いですか？」
「スーツを着るのは週にどのくらいですか？」
「今持っているスーツで、気に入っている点・困っている点は？」

など、生活やお仕事のことまで踏み込んで聞いてくれるお店は、
あなたに本当に合った提案をしてくれる可能性が高いです。

② 説明がわかりやすいか

オーダースーツの世界には、
ラペル、ゴージライン、芯地、フラップ、AMFステッチ…と、
専門用語がたくさん出てきます。

はじめての方に対しても、

難しい言葉を噛み砕いて説明してくれる
生地やデザインの違いを、実物を見せながら教えてくれる
「これにしましょう！」と押しつけるのではなく、比較して選ばせてくれる

こうした姿勢があるかどうかをチェックしましょう。

説明が早口でよくわからないまま進んでいくと、
出来上がったときに「思っていたのと違う…」となりやすいです。

③ アフターケア・補正体制

スーツは、買って終わりではなく“付き合っていくもの”です。

着てみたら、もう少しウエストを出したくなった
体型が変わって、パンツのウエストを調整したい
裾の長さを少し伸ばしたい / 短くしたい

こういった「着てからわかること」に対応してもらえるかは大きなポイント。

どこまでの調整が可能か
費用はいくらくらいかかるのか
いつまでなら無料・もしくは少額で対応してもらえるのか

このあたりを、事前に教えてくれるお店は安心です。

④ 予約制かどうか・担当者が決まっているか

じっくり相談しながらオーダーしたい方には、
予約制で、担当がついてくれるお店がおすすめです。

時間をしっかり取ってもらえる
他のお客様でバタバタしていて、ゆっくり相談できない…という状況になりにくい
2着目・3着目のときも、同じ担当が過去のデータを踏まえて提案してくれる

これは、長く付き合える“かかりつけオーダー店”を選ぶうえで大きな安心材料です。

⑤ お店・スタッフの雰囲気が自分に合うか

テンション高めでワイワイした雰囲気が好きな方もいれば、
落ち着いた空間でじっくり選びたい方もいると思います。

店内の雰囲気
スタッフの身だしなみ
話し方・距離感

こうした「フィーリング」も、実はすごく大事です。

「この人になら、正直に悩みを話せる」
「このお店なら、長く通えそう」

そう感じられるかどうかを、ぜひ自分の感覚で確かめてみてください。

3. 初来店前に決めておくと良いこと

お店選びができたら、いよいよ来店です。
その前に、ざっくりでいいので次の3つを考えておくとスムーズです。

予算の上限
- スーツ単品でいくらまでか
- シャツやネクタイも合わせて揃えたいか
主な着用シーン
- 毎日のビジネス用
- 大事な商談やプレゼン用
- 結婚式・パーティー用
- 転職活動や面接用　など
なりたいイメージ
- 落ち着いた大人っぽさ
- さわやかで若々しく
- 高級感と余裕のある雰囲気　など

ここがなんとなくイメージできていると、
カウンセリングや生地選びがグッと楽になります。
また、SNS画像などのご持参されるお客様もいらっしゃいます！

4. オーダースーツ「来店〜お渡し」までの基本的な流れ

ここからは、一般的なオーダースーツの流れを、
ステップごとに解説していきます。

STEP1：カウンセリング（ヒアリング）

最初に、あなたのことを知るところからスタートします。

どんな場面で着る予定か
何着くらいスーツを持っているか
今のスーツで気になっている点はどこか
好きなテイスト（クラシック / シャープ / カジュアル寄りなど）
予算感

ここで遠慮なく、思っていることを全部話してしまうのがポイントです。

「こんなこと聞いていいのかな？」という疑問ほど、
実は仕上がりに大きく関わってきます。

STEP2：生地選び

カウンセリングの内容を踏まえて、
スタッフがいくつか候補をピックアップしてくれます。

見るポイントは、

色（ネイビー・グレー・ブラック・ブラウンなど）
柄（無地・ストライプ・チェックなど）
生地の厚み・質感
ツヤ感の有無
季節感（通年 / 春夏 / 秋冬メインなど）

最初の一着で迷ったら、
ネイビーかチャコールグレーの無地で、通年使えるウール生地を選ぶと失敗しにくいです。

お店によっては、
「この生地はビジネス向き」「これは少し華やかでパーティーも◎」など、
シーンに合わせたアドバイスもしてくれます。

STEP3：デザイン・ディテール決め

生地が決まったら、細かいデザインを決めていきます。

ジャケットのボタン数（1つボタン・2つボタン・ダブルなど）
ラペル（襟）の形・幅
ポケットの形（フラップ・パッチポケットなど）
ベント（後ろのスリット）
パンツのタック有無・本数
裾の仕様（シングル / ダブル）
裏地の色・仕様
ボタンの種類・色
ネーム刺繍の有無　…など

ここで大事なのは、すべて自分で決めようとしすぎないことです。

「こういう印象にしたいんですけど、どれがいいですか？」
「仕事用なので、派手すぎない範囲でおしゃれにしたいです」

など、ざっくりしたイメージを伝えながら、
おすすめを提案してもらうのがおすすめです。

STEP4：採寸

デザインが決まったら、次は体のサイズを測っていきます。

肩幅
バスト・ウエスト・ヒップ
太もも・ひざ・裾まわり
股下・股上
袖丈・着丈　など

ただ数字を測るだけでなく、

立ち方のクセ
肩の左右差（撫で肩・いかり肩）
猫背気味か、反り腰か
膝の向き　…

こうした「姿勢」もチェックしながら、
体に合ったパターンに調整していきます。

採寸はオーダースーツの“心臓部”ともいえる大事な工程です。
ここが丁寧かどうかも、お店を見極めるポイントになります。

STEP5：フィッティングイメージの確認・ご注文

生地・デザイン・採寸が一通り決まったら、
仕上がりのイメージや金額の最終確認を行います。

全体の雰囲気（細身〜ゆとりのバランス）
パンツのシルエットや裾の長さのイメージ
納期（いつ頃の仕上がりか）
合計金額

不安な点や、迷っている点があれば、
このタイミングで遠慮なく確認しておくと安心です。

納得できたら、ここで正式にご注文となります。

STEP6：縫製期間（40日前後）

オーダースーツは、オーダー内容を工場や職人さんに伝え、
一着ずつ仕立てていきます。

お店や時期によって変わりますが、
ご注文からお渡しまで、約40日が目安です。

卒業式・入学式・結婚式など、日程が決まっている場合
転職・昇進・大事なプレゼンなど、外せないタイミングがある場合

は、少し余裕をもって2ヶ月前には相談しておくと安心です。

STEP7：仕上がり・ご試着

スーツが仕上がったら、いよいよご試着です。

鏡の前でチェックしたいポイントは、

肩の収まり（浮いていないか、食い込んでいないか）
首元（後ろ襟が浮いていないか）
胸〜ウエストのライン（きつすぎないか、ゆるすぎないか）
袖丈（シャツが1〜1.5cmほど見えるか）
パンツのウエスト・ヒップのフィット感
裾の長さ（靴に軽く乗るくらいか）

気になるところがあれば、

「もう少しだけウエストをゆるくできますか？」
「裾をあと1cm短くしたらどうですか？」

など、具体的に相談してみてください。

お店によっては、その場でピンを打って微調整してくれたり、
再度工場での補正に出してくれたりします。

STEP8：アフターケア・今後の相談

受け取りのタイミングで、

お手入れ方法（ブラッシング・保管方法・クリーニング頻度など）
もし体型が変わった時に、どこまで調整できるか
パンツを替えたい・ベストを追加したい…など、今後の相談

も一緒に聞いておくと、「長く付き合える一着」になります。

特に、毎日スーツを着る方は、
パンツを2本にしてローテーションする、季節ごとに1〜2着を入れ替える、など、
長期的なスーツ計画も話しておくと良いでしょう。

5. まとめ｜安心して任せられる“かかりつけのオーダー店”を見つけよう

オーダースーツづくりは、最初だけ少しハードルが高く感じるかもしれません。
ですが、一度信頼できるお店と出会えれば、そこからはとても心強い存在になります。

大事なプレゼンの前に
結婚式に招待されたとき
昇進・転職など、キャリアの節目に

「いつものお店に相談しよう」
そう思える場所が一つあるだけで、スーツの悩みはぐっと減ります。

福岡・博多エリアでオーダースーツをお考えの方は、
カウンセリングからアフターケアまでじっくり寄り添う
オーダースーツサロンを、ぜひ一度体験してみてください。

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