ツィードジャケットについて /オーダースーツ 福岡 ヴィータ デザイン

歴史
素朴で優しく、年を重ねるごとに体に馴染むツィードジャケット

スコットランドとイングランドの国境を流れるツィード川河畔で作られた毛織物。

18世紀半ばまでは、羊毛のせんもうから製織まですべて家内工業で行われ、産地では四枚綾 four leaf twillと言っていたが、スコットランド人はツイルtwillをtweelと誤って綴り、これを販売したロンドン商人は川の名と、誤綴したツイルから考えてtweedを織物名にしたといわれる。

中でも良質なハリス・ツィードは、真冬に海に乗り出してゆく漁師の海衣として、冷たい潮風にさらされても暖かいようにと、女性たちが作ったものと言われている。

ツィードの柄はタータンチェックと同様、領主たちが自分の領地で使用するために作ったデザイン・パターンであり、その家ごとに代々受け継がれてきた伝統柄である。

生活着として歴史の中で受け継がれてきたが、都会の中で着ることによってよりモダンに、魅力的になる。